鉄道博物館




 

N 鉄道博物館写真展→カメラを使いこなす
カメラを使いこなす

■1.カメラの基本■
1.シャッタースピード
シャッタースピードは動体を表現する上で重要なものである。速い物を捕らえるには速いシャッタースピードが必要です。速いことを表現するにはシャッタースピードを遅めて被写体をブラせることによってもできる。
2.絞り
 T.絞りは光をどの程度入れるかを決める。単位はF。F値が小さければ絞りは開き写真は明るくなり、F値が大きければ絞りは絞られ写真は暗くなる。
 U.また絞りはもうひとつ重要な表現手段となる。それは被写体深度を決めるものにもなる。被写体深度とは奥行きの中でピントがどの程度合っているかを示す。被写体深度が深ければ手前から奥までピントが合い、逆に被写体深度が浅ければピントが合っている幅は狭い。理論的にはピントが合っている場所は一点のみだが絞りを絞ることでピントが合っているように見える幅を増やすことが出来る。
 
 絞りF3.2、シャッタースピード0.8秒
 
 絞りF8.0、シャッタースピード4秒

このように上の写真だと絞りを開いた場合、D51にしかピントが合っていないが絞りを絞った場合、手前のC11と置くのEF66にもピントが合った。

※シャッタースピードと絞りの関係
このふたつの関係はよく水道の蛇口にたとえられるがここでも使わしてもらおう。
風呂にお湯を張るとする。
1.お湯をたくさん出して短時間に満タンにする。
2.お湯を少しずつ出して長い時間をかける。

1の場合はお湯がすぐに満タンになる。2の場合は満タンになるのに時間がかかり、お湯も冷めてしまう。カメラに置き換えるとお湯の出す量は絞り、かける時間がシャッタースピード。

つまりシャッタースピードを早くして絞りを開くのと、シャッタースピードを遅くして絞りを絞るのとは同じ光の量を結果的には得ることはできるが、シャッタースピードを遅くしてしまうとその間に被写体が動いた量や手振れの量が増えてしまい、写真が乱れてしまう。


被写体ブレの例    シャッタースピード1/40秒

3.フォーカス
ピントのことである。絞りによってピントの合う範囲は変わってくるがそのことについては上に記している。ピントの合っている場所の奥側は手前側よりもピントが合っている状態に近いという法則も覚えておいて欲しい。つまり手前にピントを合わせ後ろをぼかすよりも、手前をぼかして後ろにピントを合わせたほうが簡単である。もうひとつの法則もある。広角側のほうが望遠側よりも全体的にピントが合いやすいということ。これも頭の中に入れておいて欲しい。

■2.その他用語■
ISO感度
通常はISO100である。光を感知する度合いを決めるもの。数字が大きいほど光を感知しやすい、つまり明るい写真が出来上がると同時にノイズも発生しやすくなる。ISO100、200、400、800、1600などがある。ISO800以上になるとノイズが気になる。800以上を使用する場合は曇りや夜などやむをえない場合のみ使用して欲しい。基本的にデジタル一眼レフのISO感度はコンパクトデジタルカメラよりも高いがCCDが大きいためダントツ鮮やかである。

ホワイトバランス
通常はAUTO(自動)に設定されている。色と言うものは光源の色合いによって微妙に変化するためそれに対応するためにある。普通は設定する必要はないがデジカメのプリセットには晴天、曇り、白熱電球、蛍光灯、フラッシュなどがある。また自分で設定することも出来る。

露出補正
-2.0、-1.7、-1.3、-1.0、-0.7、-0.3、±0、+0.3、+0.7、+1.0、+1.3、+1.7、+2.0とある。
自動的に露出度合いを決める場合にその基準を変えるためのもの。-1.3などにするとカメラがその明るさに合った自動的にシャッタースピードと絞りを決めてくれる。曇りの日など明るさを犠牲にしてブラさないための時などに便利だ。

いろいろ説明してきたが特に鉄道など動くものを撮影する場合は晴れの日でないと撮影が困難なことが分かっていただけたと思う。


曇りの場合はこのように明るさを犠牲にするしかない。

測光モード
露出の設定のことだがあまり気にする必要はない。
多分割測光:一般的に使われているもので通常はこの設定でよい。写真全体を平均的に測光する。
中央重点測光:その名のとおり中央を重点におき他のところを平均的に測光するもの。
スポット測光:中央のサークル内のみ測光を行い、他は全く無視。

   
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