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鉄道写真の上手な撮り方

■1.構図■
構図だけはしっかりしないといくらデジカメでも後から修正が効かない。カメラの性能がいいことよりも構図が一番写真の上手、下手に関わってくる。(その構図が撮れるためのカメラは最低必要)

 1.形式写真

鉄道撮影の基本形となっている。
ホームの手前で大きくカーブしている駅で撮影する。(写真は根府川駅東京よりホーム端)この構図に限らず意図的なことがない限り順行になるように時間帯を考える。
このように直線をとる場合、なるべく編成後方まで写し、前方に空間を持たせること。動くものの進行方向に空間を持たせることにより余裕のある構図となる。
歩道橋の上などからとる場合、車両の側面も写されるように対角線上に編成を持ってくる。垂直に撮影すると車両の側面が写らないし、電化が進んでいる日本では架線が覆いかぶさってしまう。
真正面からの撮影。車両の側面がみえるように。側面も順光なら理想なんですが昼間の時間帯に車両先頭部と側面部両方を順光にするのは左側通行の鉄道では島式ホームでの撮影では実現しにくい。
車両に再接近して撮影すると迫力ある写真になる。

 2.応用写真

これも良く使われる手段。カメラを列車の動きに合わせ背景をブラし、スピード感ある写真が出来上がる。あまりの晴れの日だと一眼レフでないとブレてくれない。Panasonic製のFZシリーズは手振れ補正レンズを動体の動きと一致させる流し撮りシーンモード設定があるため非常に流し撮りがしやすい。その他にもなかなかの高機能を有する、おすすめカメラのひとつだ。普通のカメラを使う人は絞り優先モード(Aモード)にしておいて絞りを最低でも8に設定する。そして連写で列車に動きをあわせて撮影する。こうすると一回に何枚か撮影でき、成功率も高まる。
今度は列車をブラす方法。シャッタースピードは手持ちでもブレない程度の遅めのシャッタースピードでいいでしょう。(1/60秒くらい)列車は速いので勝手にブレてくれます。原則として画面の主題を固定するように。
三脚を使って夜の静寂さを表現する。レールに反射する光もなかなか綺麗である。自動で撮影するとノイズが増えるため、ISO感度をあらかじめ低めにしておくこと。
雪景色時にはホワイトバランスに注意。雪は非常に明るく、カメラの基準となる反射率より高いのでそのまま自動露出で撮影すると露光不足になり、雪が灰色になりる。だから露出補正をプラスにかけること。雪の美しさを表現するなら白く、厳しさを表現するなら灰色っぽくするのもいいでしょう。

いくつか例を挙げたがその地形、場所、光などに合うようにその場で考えるのがベストだろう。

■2.鉄道写真の撮り方■
1.シャッタースピードに注意
前にも記したがシャッタースピードが遅いと列車がブレてしまう。また車両をどの方向から撮るかによって必要とされる速度も変わってくる。また必要以上に速いと被写体深度が浅くなるため適度な速さが求められます。

ほとんど車両と平行にとる場合は画面上の変化量が少なく、列車の速度によるが1/150秒あれば綺麗に写る。
斜めから撮影する場合はある程度の速度が必要。1/300
真横だと1/500ぐらい早くないと捕らえられない。

2.フラッシュについて
コンパクト自動カメラの普及により、フラッシュも適切な時に焚かれるようになりました。しかしフラッシュは鉄道写真には向いていません。
 T.写真としてあまりよくない
まずフラッシュを焚く場合、シャッタースピードは昼の時並みに速くなります。そうなると車両の先頭部はガラスによるフラッシュの反射により白飛びし、後方部はフラッシュが届かず露光不足でグロつぶれする。カメラを置いたり三脚などを使って長時間露光撮影をしたほうが光が自然に配分されるため綺麗に写真が写ります。
 U.安全性の問題
走行中の車両などには絶対にフラッシュを焚かないように。フラッシュが焚かれると言うことは外が暗いからである。そうすると運転手の瞳孔は一杯に開いている。そこにフラッシュによる大量の光が入るとしばらく運転手の目にはフレアが残ってしまい見えない。それによって事故が起き、損害賠償が請求されても私は知らない。(イベントごとで運転手も撮影者がたくさん居ることを知っている場合、自ら防御対策をとるがそれでも走行中の車両には決してフラッシュは焚いてはいけない。)

3.ピントについて
最近はオートフォーカス(AF)が当たり前であり、突然来るチャンスにもすばやく対応できるようになった。しかしAFの注意点がある。チャンスを逃すまいとそのままシャッターボタンを半押しにしたまま列車が来るのを待っていると列車を撮影する時にぼけてしまう。理由はAFのときにピントを合わせた対象物が列車との距離が異なり、列車にピントが合っていなかったとなる。だから撮影する時に列車が差し掛かる線路にあらかじめフォーカスを合わせることが重要である。

4.望遠について
走行している車両を望遠で撮影する時、考えてみればいくつもの悪条件が重なる。まず、望遠にするとレンズは暗くなってしまいシャッタースピードが遅くなってしまう。当然車両もボケやすくなる。しかも被写体深度は望遠することにより浅くなってしまう。無駄に望遠することは避けて欲しい。

5.曇りなど暗い天候での撮影
列車が被写体ブレを起こしたり、手振れが起きてしまうとその写真の価値は無いに等しいです。暗いb天候の場合は明るさと鮮やかさを犠牲にするしかないでしょう。

絞りを開ききって、露出補正をマイナスにして、ISO感度を可能な限り上げる。そしてシャッタースピード1/200秒はなんとか確保すること。

以上ですがとにかくたくさん撮ることが上達の鍵です。

   
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